尾原農園の
生産方針と取り組み

植物の機能を最大に引き出し、美味しくて安心安全な農産物を安定して届けたい。そのために尾原農園は施設栽培の進化をめざし、生産技術などの向上につとめてきました。今後も時代を見据え、AIなどを活用した新しい農業にチャレンジしていきます。

[2009年]

環境保全型農業

天敵栽培など、農薬以外の栽培技術を導入し、害虫駆除、病気の予防、雑草防除などを行い、減農薬による生産基盤を構築しました。

[2010年]

環境制御の導入

オランダ研修で植物生理に基づいた施設栽培技術を学び、CO2施用など、植物の機能を最大限に引き出す整備を導入しました。

[2016年]

次世代型農業

施設内の環境制御システムを統括。IT技術を使って、光質、遮光、CO2濃度、温度、湿度、養水分濃度など一括管理しています。

[2020年]

スマート農業への参入

高知県の産学官連携プロジェクトと連携し、IoTやAI技術などを活用した新しい農業の取り組みにチャレンジします。
Next次世代Internet of Plants

農作物の成長を
中心にした栽培計画

農作物の生産は光合成が基本。その増進を図るためには、地上部では光、水、CO2の管理、根茎の地下部では養分濃度などの制御が重要です。尾原農園は栽培データを数値化し、これをもとに栽培計画を作成して質量ともに安定したピーマンの生産を行っています。

栽培面積と施設

尾原農園は土耕栽培(ハウス2棟)と水耕栽培(ハウス1棟)でピーマンを生産しています。栽培総面積は90a。施設内の温度、湿度、CO2濃度、養水分濃度などは、パソコンやスマートフォンのモニターグラフで管理し、室温は1日平均21~22℃に保っています。

高度な環境制御で安定した促成栽培を実現

農作物にストレスを与えない環境を施設内につくり、光合成活性の増進や摘心栽培などを行うことで、より多くの収穫が可能になりました。現在は通常の1.5倍の密植を行い、年間220tのピーマンを出荷しています。

土耕栽培

木骨マンモス型ハウス
面積:14a
CO2施用:9kg/10a
木質ペレットボイラー搭載

木骨マンモス型ハウス
面積:14a
CO2施用:9kg/10a
木質ペレットボイラー搭載

水耕栽培

次世代型モデルハウス
面積:42a(9m×5連棟、高軒のダッチライト型ハウス)
CO2施用:最大11.5kg/10a
統合環境制御器(Next80)搭載
※安芸市次世代施設園芸モデル事業

環境制御システム

モニターグラフを基準にハウス内の環境制御を管理